化学品・化成品分野 / ポバール<クラリスタ>
<クラリスタ>は、クラレ独自の“有機/無機”ハイブリッドバリア剤が基材フィルムの両面にコ ートされたもの。プラスティックフィルムで最高レベルのガスパリア性能を持ち、延伸・屈曲・摩擦など物理的ストレスに対して強い。PETフィルムベースとナイロンフィルムベースがあり、二層化加工が可能。柔軟であり強靭。透明度が高い。
特長
- プラスティックフィルムで最高レベルのガスパリア性能を持ち、延伸・屈曲・摩擦など物理的ストレスに対して強い。
- PETフィルムベースとナイロンフィルムベースがあり、二層化加工が可能。
- 柔軟であり強靭。
- 透明度が高い。
主な用途
- 真空包装(農産加工品、畜産加工品、ペットフード)
- フタ材(デザート、農産加工品)
- 業務用大型袋(業務用加工食品)
- 一般小売袋(レトルト包装)
トピックス
<クラリスタ>の性能と特性
通常フィルムは、印刷・ラミネート等の加工の際に、引っ張り等のストレスを受けます。一般的に、無機蒸着タイプのバリアフィルムは、加工時のストレスによるダメージを受けやすく、ガスバリア性が低下する傾向にあります。レトルト食品包装に上記のようなお困りをお持ちのクライアントに対して、<クラリスタ>は、加工時のストレスによりガスバリア性等の諸性能がダメージを受けることがなく、またレトルト前後でもガスバリア性の低下や外観の変化ないという特性でソリューションを提供します。
殺菌処理後もガスバリア性を発揮
レトルト食品は製造工程において、パッケージした後に通常120℃の熱水を30~60分かけ、殺菌処理を行います。クラレグループが開発した<エバール>も食品包装材として活躍していますが、レトルト食品向けとなると、<エバール>の親水性に起因して、<エバール> のバリア性が失われてしまう欠点がありました。そこで殺菌処理後もガスバリア性を発揮できるよう耐レトルト性を持たせたのが<クラリスタ>で す。
そのまま電子レンジで温めることが可能
透明性を生かして野菜・フルーツ加工品などの食品の新鮮さをアピールするものに採用されています。従来のアルミ箔製パックでは中身を見せることができないのはもちろん、真空パックしたときにできるしわや折り目が穴を空ける原因になっていました。しかし、<クラリスタ>は柔軟な有機ポリマーを使っているため、ねじったりしわが寄ったりしても性能にほとんど影響がなく、高いガスバリア性を発揮するのです。さらに電子レンジにかけられなかったアルミ箔製パックに対して、<クラリスタ>は切り込みを入れるだけで袋ごと温めることができるので重宝されています。
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