化学品・化成品分野 / 樹脂・化学品<ハイブラー>
<セプトン>を生み出したポリマー技術をベースに、さらに独自技術を加えて開発した熱可塑性エラストマ<ハイブラー>です。
<ハイブラー>の最大の特徴は「制振性能」を備えていることで、伝えられた振動をすばやく減衰させる機能があります。
未水添タイプは制振性を、水添タイプはPPとブレンドすると透明性、柔軟性を付与、塩ビライクなシート、フィルムを得ることができます。
特長
- <ハイブラー>は、ポリスチレンのハードブロックとビニル-ポリジエンのソフトブロックから成る、クラレ独自開発のブロック共重合体です。
- <ハイブラー>は、クラレの水添スチレン系熱可塑性エラストマーである<セプトン>と同様に、熱可塑性ポリマーであり、ゴム弾性を示しますが、<セプトン>とは異なり、室温領域にガラス転移温度(Tg或いはtanδの吸収)がありますので、この温度範囲において高い制振性能を発揮します。
- 更に、ビニル-ポリジエン相を水素添加した<ハイブラー>の水添銘柄(<ハイブラー>7XXXシリーズ)は、ポリプロピレンとの相容性に優れているため、これらのブレンド物は透明性に優れ、適度な柔軟性を有する材料となります。
- 軟質塩ビと異なり、可塑剤を含まずに柔軟な透明材料が得られるということで、エコフレンドリーな材料として、フィルム、シート、チューブなどに使用されています。
- また、<ハイブラー>は通常のゴムと同様に、架橋が可能です。その性質を生かし、反発弾性の低い架橋発泡体が得られます。
主な用途
- ポリマーブレンド(PP、PE、PS、ABS、PPOなど)
- 制振材料(スポーツ用品、建材、床材、靴、音響製品、家電製品、自動車部品、雑貨)
- 透明軟質材料(フィルム・シート、押出し成型品、射出成型品)
- 架橋発泡体
- 制振材料(床材、建材、靴、スポーツ用品、雑貨)
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