繊維分野 / 衣料・繊維<ソフィスタ>
<ソフィスタ>は合成繊維でありながら、天然繊維の機能をあわせ持つ繊維と言われています。それは、綿や麻のように、水との親和性が高い(水とのなじみが良い)親水基(OH基)を持っているためです。そして更に天然繊維よりも優れている点が、速乾性です。<エバール>が持つOH基を生かして、水分にすばやくなじみ、拡散して乾燥させることができるのです。冷感、速乾、光沢など様々な特徴を持ち、冷感商品としてシャツの販売から始まりました。現在では衣料全般へその用途は広がっています。また、衣料という分野を越えて靴下等の資材へも浸透しつつあります。
特長
- ポリエステルを芯に、クラレ独自のポリマーを鞘にした芯鞘構造の繊維。
- 熱伝導率が大きく接触冷感性の高い素材で夏を涼しく快適に過ごせる商品。
- 比重1.25の肌の一部のような軽さ。
- エチレン-ビニルアルコール繊維は、光の透過率が高く、光の散乱、拡散を抑える特徴をもつため美しい光沢が得られる。
- 汚れに対して除去性も持ち、家庭でも洗うことができるタフな合成繊維
主な用途
- スポーツ(ゴルフ用途を中心としたシャツ・パンツ・アンダー靴下等)
- レディス(シャツ・パンツ及びフォーマルウエア等)
- メンズ(カジュアルシャツ・ドレスシャツ等)
- 寝装(シーツ、枕カバー)
- スポーツシューズ
トピックス
開発エピソード
スポーツアパレルメーカーとの共同開発で本製品は誕生しました。猛暑が続く中での夏期のスポーツでは、接触冷感、熱や汗の素早い吸収・拡散が必要な高機能繊維が求められていました。そこで、疎水性の繊維と親水基を持つ繊維の組み合わせにより汗や水分を繊維表面で吸収し、素早く拡散する機能とを併せ持つ製品を開発しました。接触冷感機能を数値化、基準を設定することにより差別化商品として打ち出しています。
<ソフィスタ>の確かな実力
接触冷温感を評価する基準として接触冷感Qマックスという指標があります。これは布と貯熱板と呼ばれる板が接触した際に約0.1秒間で奪われる熱量の最大値を記録し、布が皮膚に接触した瞬間の温冷感を模擬的に再現したものです。また、速乾力の実験では10g/㎡の水を吸わせ、乾燥するまでの時間をはかってみると、ポリエステルが45分かかるのに対して、<ソフィスタ>はわずか30分で乾くという実験結果からもその機能性は一目瞭然です。
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この製品に対する詳細情報
技術情報等さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
専門サイト:http://www.kuraray.co.jp/products/question/fiber/sofista.html
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